複雑な形状への寸法記入

UCS 長さ寸法 AutoCAD

下図のような角度を持った形状に対して寸法記入してみます。

2次元製図

 

ユーザ座標系を使用するので、まだ使ったことが無い方は、過去の3つの記事を先にご覧ください。

 

今回は寸法補助線が複雑に入り組まないように、予め寸法補助線の長さを設定することにします。

(1)[寸法スタイル管理]ダイアログボックス>[修正]>[寸法線]タブを開きます。

(2)[寸法補助線の長さを固定]にチェック、[長さ]を「10」に設定し[OK]をクリック。

寸法スタイル管理 寸法補助線の長さを固定

 

(3)[寸法スタイル管理]ダイアログボックスに戻ったら、[現在に設定]をクリックし[閉じる]を選びます。

(4)[長さ寸法]コマンドを使って、下図のように水平寸法、垂直寸法を記入します。

長さ寸法

 

(5)[UCS]の[3点]を使って、下図のようにXY座標系を左に回転させます。画面の回転はせず、この状態で残りの寸法記入をします。

UCS 3点

 

(6)傾斜している線に沿って左上に[長さ寸法]を記入し、次に[直列寸法記入]を実行します。

直列寸法記入

 

(7)同様に右上に[長さ寸法]を記入し、次に[直列寸法記入]を実行します。

直列寸法記入

 

(8)[UCS]を[ワールド]に戻します。

UCS 長さ寸法

 

斜めの寸法を記入する方法として[並行寸法]コマンドがありますが、今回の形状のような場合には、補助線なしでは直接使うことができません。また[平行寸法]の記入後に形状を変形させると、寸法が崩れてしまいます。

[UCS]を設定してから[長さ寸法]を使えば、自由度の高い寸法表現ができると思います。

 

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