1月19日付けでものづくりマイスター「テクニカルイラストレーション」として認定されました。
この制度については、中央職業能力開発協会が運営するポータルサイト「技のとびら」に説明があります。
平成25年度に厚生労働省よって創設された制度であり、高度な技能を持つものづくりマイスターが若手技能者への指導・育成を行なうものです。単に自社の社員を指導する訳ではなく、中小企業や教育機関へ訪問して実技指導を行なうことになっています。
なんと、指導料は無料!
- 自社の若手社員に技能を学ばせたいと思っている中小企業
- 現場のプロからの指導を生徒に受けさせたいと思っている教育機関
には是非活用して欲しい制度です。
ものづくりマイスターにはどんな人がいるの?どんな技能を持っているの? を調べたい時はものづくりマイスターデータベース を使って簡単に検索することができます。勿論私も登録されています。私の場合、職種はテクニカルイラストレーション、登録地は兵庫県となっていますが、スケジュール調整ができれば全国どこへでも伺います。
制度を使ってみたいと思われる方は、下記のページに掲載されているパンフレットをご覧ください。
当然ですが、ものづくりマイスターに認定される為には厳しい基準があり、幾つかの要件を満たしていなければなりません。私の場合は該当する職種で一級技能士を持ち、実務経験が15年以上あるので申請することができました。さらに、これ以外の審査もあるので無条件に認定される訳ではありません。
「ものづくりマイスター」になろうと思い立って、一級技能士の資格を取っただけではダメなのです。また認定された私自身、今月開催される「ものづくりマイスター」指導技法等講習を受講しなければいけないことになっています。
地方自治体や民間団体でもそれぞれに「◯◯マイスター」と称する制度を設けているところがあります。それらに対して「ものづくりマイスター」は厚生労働省が認定するものであり、先行の「全技連マイスター」と並んで、日本のマイスター制度の代表であるといえます。
通常は、2次元CADや3次元CADの講習を担当することの多い私ですが、マイスターとして指導する場合はCADソフトウエアの操作技術ではなく、立体図作成技能を指導することになります。場合によっては、楕円定規や楕円分度器、アイソメスケールを使用するようなこともあるかと思いますが、図学教育の原点に戻れるような気持ちにもなれ、マイスターとしての今後の活動を楽しみにしています。