以前弊社のホームページで公開していたツール「アクソノメトリック計算機」をあらためて公開いたします。
アクソノメトリック計算機
軸測投影の縮み率と楕円角度
このツールは、取扱説明書・パーツカタログ・立体分解図等に描かれているイラストが、3次元空間でどの方向から見て描かれているのかを、Javascriptの計算機能を使い正確に割り出します。イラストは不等測投影法で描かれている図形が対象です。斜投影や透視投影(パース図)には適用できません。
勿論3次元CADから書き出されたアイソメ図にも対応しています。3次元CADで作成したパーツやアセンブリから任意の角度で2次元図面に書き出されたイラストが既に存在しても、その時の視点角度の記録が残っていない場合があります。そんな時にこのツールを使えば、視点方向を割り出してくれます。ブラウザ上で動作しますので、インストールは必要ありません。
使い方(AutoCADレギュラー版)の場合
(1)例えばFig.1のようなシリンダブラケットが描かれているイラストがDWGファイルとして既に存在するものとします。
(2)このシリンダブラケットに取り付けるシリンダの3DデータをネットからダウンロードしAutoCADに読み込んできました。このシリンダを2Dイラストに書き出して、Fig.1にぴったり合成させたいと思います。Fig.2参照
(3)まずはFig.1上でシリンダの取付面の左右のエッジが、斜めに傾いていないかを確認し、もし傾いていれば画面上で垂直になるように回転しておきます。左上がりの直線、右上がりの直線の傾斜角度をできるだけ正確に測定します。Fig.1が紙に描かれているのであれば分度器を直接当てて測定します。今回は左が15.07度、右が51.07度となりました。Fig.3参照
(4)アクソノメトリック計算機のαの欄に15.07、βの欄に51.07を入力します。そして[計算]ホタンを押すと、下に計算結果が表示されます。Fig.4参照
(5)今回の作業で必要なのは、[3次元CAD空間のおける視点の方向]にある2つの角度です。
X軸から半時計回りに 205.0027・・・度
XY平面見下ろし角度 35.2647・・・度
シリンダ画面内で、[vpoint]コマンドを実行します。[視点プリセット]ダイアログボックスにおいて、現在の視点方向が「X軸から〇〇度」「Y平面から〇〇度」と表示されています。ここでFig.4で得られた計算結果を入力し、[OK]ボタンをクリックします。Fig.5参照
(6)その結果、シリンダの3Dモデルが回転し適切な角度で表示されました。Fig.6参照
正確にはシリンダが回転したのではなく、視点の位置を移動したことになります。もし表示結果が明らかにおかしい場合は、元の3DデータのXY軸の方向が90度ずれていると考えられます。X軸からの回転角度の計算結果に対して、90度加算又は90度減算した数値を入力してください。
(7)AutoCADの場合、この視点の状態で3Dから2Dに書き出すのであれば、flatshotコマンドが便利ですね。後は取付穴を基準にして尺度を合わせれば、完成です。Fig.7参照
他の3DCADでも「アクソノメトリック計算機」から得られた視点角度に合わせて表示すれば同様の処理を行なう事ができます。さらにこのツールでは視点角度だけでなく、楕円度や縮み率を知ることができます。3次元CADを使わず既存のブラケットに追加の穴を空けたり、新たなパーツを追加したいような時など、llustratorを使って作成する場合も役立つと思います。アクソノメトリック計算機ページ後半を参考にしてみてください。
このように2DCAD、3DCADの良いところを組み合わせることにより、効率のよい立体図作成を行なうことができます。弊社はこれまで数多くの取扱説明書、パーツカタログ、立体分解図、パンフレット挿絵、特許図面等の作成業務を行ってまいりました。プラントや工場レイアウトのカラー鳥瞰図、俯瞰図も作成しております。詳細・お問い合わせはニテコ図研のホームページへ